おはようございます。
電気屋さんに限らず、昔は大抵の買い物は個人商店で賄っていました。特にお寺の周りには個人商店が軒を連ねており、一通り揃っていました。今では町内ではお向かいのお茶屋さんと仏壇屋さん、味噌醤油屋さんがありますし、付近には酒屋さんや魚屋さんもあります。他にも金物屋さん、薬屋さん、文房具屋さん、八百屋さんに傘屋さん、時計屋さんがありました。電気屋さんは苗字で読んでいて、吉村の電気屋さんというお店がありました。おじいちゃん一人でやっている店で、ド昭和な雰囲気のお店でした。昔は今ほど商品のバラエティがなかったのもあって、電気屋さんは子供の使いで頼まれて物を買いに行くのにもぴったりでした。例えば、今の蛍光灯が切れたので頂戴とか、トイレの電球が切れたので頂戴とか。単1電池ちょうだいとか。吉村の電気屋さんは東芝のお店でしたので、なんでもかんでも東芝製でした。蛍光灯や電球も取り付けにもきてくれました。テレビを買うときも、茶の間にテレビを欲しいからちょうどいいの持ってきて!という頼み方で買っていたんだと思います。すると電気屋のおんちゃんは何畳間だから何型がいいだろうと頃合いの良い大きさのテレビを持ってきてくれました。余程こだわりのある人でない限り、こっちがいいとかあっちがいいとか言って選ばなかったんだろうと思います。今は大型店舗が主流ですし、性能比較、価格比較の情報も溢れていますから、買う側もあっちいってみたり、こっちいってみたりと大変です。そう考えると昔の人の方がお任せでのんびりしていたような気がします。そういえばお寺の本堂の拡声器代わりに、その昔あったカセットテープ式のカラオケセットを買ったのですが、それは別の個人の電気屋さんで頼みました。そのカラオケセットの納品は社長さんが自ら持ってきてくれました。ちゃんと動作に問題がないかテストをするのに、社長さんが持ち歌を一曲ご披露してくれました。僕と母親と祖母と3人で正座して聞いて、拍手を送っていたことを思い出しました。なんとものんびりした時代でしたね。
それでは、今日も手を合わせることから1日を始めましょう。