おはようございます。
以前、ご法事の時にお参りされているご親戚のとある方からこんな質問を受けました。「仏間の写真は飾らないといけないものでしょうか?」どうなされたのですか?と尋ねると、仏間の写真が怖いと言って孫が寄り付かないんですとおっしゃるのです。遺影も時代と共に変わってきております。明治生まれぐらいの方は、写真も珍しい時代だからでしょうか緊張して強張った表情で写っていることが多いです。僕なども祖父がとても厳しい人だったので、昔の年寄りがどのような雰囲気の人が多かったかも知っていますし、今でも健在な祖母と母親の関係も間近で見ておりますので、昔はお嫁さんとお姑さんがどのような関係かも知っています。でも今の小学生や中学生、もしかしたら高校生くらいの子達は、実体験としてそういう方が元気な時を知りません。今はどのお宅にお参りに寄せていただいても優しいお爺ちゃんと優しいお婆ちゃんしかいませんし、お爺ちゃんとかお婆ちゃんという言い方が当てはまらないような元気で若々しい方が大勢おられます。お年寄りは優しいというのが世間のイメージなのでしょう。しかしそんな中で、仏間に飾られている写真に写る、見たこともあったことも名前も知らないご先祖さんと言われる方はコチラをギラっと睨んでいるようにも見えます。瞬間を切り出したその1枚の写真の中にも、その方の生き様が凝縮されて写っています。さて、怖いように見えるかも知れないご先祖さんの写真ですが、たまに優しげに見えることもあります。どうしたことでしょう。実は遺影は見る人の心が映し出されるのだと思います。無表情な遺影ほどこの傾向が強いです。遺影をみて叱られているように感じる時は、きっと自分の中に思い当たる節があるはずです。頑張っているときは暖かい眼差しを投げかけてくれているでしょう。ご先祖さんは皆、厳しい時代を生き抜いてきました。目を背けたくなることにも向き合って生きてきました。ですから自ずと写真にもそれが現れます。ご先祖さんは時に厳しく、時に暖かく私たちを見守ってくれています。
それでは、今日も手を合わせることから1日を始めましょう。