おはようございます。
皆さんが仏教について疑問に思われることはたくさんあるでしょうが、どうして宗派が沢山あるのだろうかと疑問に思われている方も多いでしょう。お釈迦様は2500年前にインドのあたりに生まれて29歳で出家をして35歳の時に悟りを開かれて生きている間に仏になりました。そして80歳で亡くなられるまでの45年間、84000回御説法をされたと伝えられています。ここで84000回というのはとても沢山と伝えたいだけで、実際に84000回御説法なさったということではありません。お釈迦様の御説法は対機説法(たいきせっぽう)と言って相手に応じて説法をされました。仏教は「仏になる教え」ですから、御説法の目的は説法する相手が仏になる手助けです。抜苦与楽とか応病与薬とも言われます。人々の苦を取り除いて安楽を与えるとか、病の様子に応じて薬を与えるというのが仏様の働きです。世の中には1を聞いて10を知るような人もいれば、1から10まで懇切丁寧に言わないとわからない人もいたり、それでもわからない人がいたりします。修行を通して悟りを開ける人には修行の方法を教えますし、修行では到底悟りを開けない人には別の手立てを教えます。大雑把な例えですが、山の頂上に登ことが仏になることとすると、山頂を目指すには色んなルートがあります。自分の脚で登れる人には自分の脚で登るルートや方法を教えます。でもとても自分の脚では頂上まで登れない人もいます。しかし山頂まで通じているケーブルカーがあったらどうでしょう。ケーブルカーに乗れば誰でも山頂までいけますね。自分の脚では登れない人にはケーブルカーに乗ることを勧めます。仏を目指すルートの違いが宗派の違いと思っていただいても構わないでしょう。また、お釈迦様が亡くなられた後に初めてお経の編纂作業がなされました。お釈迦様は御説法するばかりでご自身では何も書き留めたりすることはしませんでした。後の世のお弟子たちが御説法を経典としてまとめたのです。仏教教団には色々な戒律があります。戒律にはそれぞれちゃんと理由があるのですが、時代が経るにつれ、戒律の解釈に関し議論が出ました。形式を重んじる一団もいれば、それぞれの戒律の形式を守ることより、その真意を汲み取ることが大切と考える一団もいました。そういったことが宗派の違いにつながっています。
それでは、今日も手を合わせることから1日を始めましょう。