今日のひとこと

楷書、行書、草書

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おはようございます。

福井に帰ってきて書道を習い始め、10年ほど経ちます。最初の頃は楷書を半紙に二文字三文字四文字という言葉をお手本でもらい練習していましたが、その後行書が加わり、そして隷書が加わって、今は篆書(てんしょ)も含めて4書体を練習しています。色々な書体に慣れ親しむのは楽しいものです。さて、皆さんは書体が成立した順番をご存知でしょうか。僕も実は勘違いしていたのですが、楷書からくずし字として行書や草書が生まれたと思いがちですが、実は順番は逆です。この三書体ですと草書の次に行書、そして最後に楷書が生まれました。紀元前1400年いまから3400ほど前に甲骨文字が生まれたそうです。中国は殷の時代です。そして、紀元前300年あたり秦の時代になり始皇帝が全国の文字を集めて生み出したのが篆書です。そして篆書を簡略化したのが隷書です。そして隷書を速書きする中で草書や行書が生まれ、行書から楷書ができたそうです。楷書ができたのは隋や唐の時代ですから西暦600年から900年頃です。篆書から楷書になるまでになんと2000年の時が掛かっています。ちょうど御和讃で登場する曇鸞大師と道綽禅師は直接の師弟関係ではありません。道綽禅師は曇鸞大師が生まれた100年ほど立ってから生まれています。道綽禅師が48歳の時に曇鸞大師が残した玄中寺の碑文に出遇い、浄土教の教えに帰依したという話が伝わっています。今、私達が書道で習う書体の殆どは石碑などの碑文で残されているものを手本にしています。曇鸞大師から道綽禅師の御和讃を通して、碑文が繋いだ二人の関係に想いを馳せてお参りください。

それでは、今日も手を合わせることから1日を始めましょう。

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