今日のひとこと

不退転

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おはようございます。

大関照ノ富士が横綱に昇進しました。僕が小さい時の横綱といえばやはり千代の富士です。白鵬に抜かれてしまいましたが、優勝回数も31回と当時ダントツの強さを誇っていました。横綱なる関取がよく口上で述べる言葉に不退転があります。不退転の決意などという使い方が多いですね。不退転というのは元々仏教の言葉です。退転することがないということです。退転とは悪い方へおっこちていくという意味です。ですから不退転というのは「もう落っこちる心配がない」もしくは「もう落っこちない」状態を言います。仏になるには53の段階があり53番目が仏つまり最終目的地終点です。東海道五十三次もここから53という数字を取ったとも言われています。56億7千万年後にこの世に現れると予言されている弥勒菩薩は後1段階まで来ています。しかしこの最後の1段が大変なのです。最後まで私の心に残るのは慢心だと言います。慢心を取り去るのがとてつもなく大変なのです。52段階目となればほぼ仏様です。するとどうしても自分自身がここまでたどり着いたということへの優越感であったり、ともすると周囲を卑下する心も生まれかねません。そういった心は仏様になるには必要ありませんし取り去らなくてはなりません。ここが最後の関門です。53段階目の仏様になれば落っこちることはありませんが、52番目までは未だ未だ下に落ちる可能性があります。この辺りは、大関までは下に落ちる可能性がありますが、横綱は下に落ちることがないのと同じです。不退転という言葉、関取の方々も政治家の方々も使われますが、実はとても重い言葉です。ぜひ照ノ富士には、不退転の決意で立派な横綱になってもらいたいものですね。

それでは、今日も手を合わせることから1日を始めましょう。

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