今日のひとこと

五濁

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おはようございます。

今週の御和讃では、五濁という言葉が2回出て参ります。「末法五濁」と「五濁悪世」です。濁という字も使われていますから、とても良くない意味なんだろうなと想像はつくと思います。五濁は仏教用語で、世の中が悪くなる時に汚れていく5つのものを取り上げています。一昨日のお盆の本堂お参りでもお勤めしました仏説阿弥陀経の後半に「劫濁見濁煩悩濁衆生濁命濁」と五濁が登場します。「劫・見・煩悩・衆生・命」の5つが汚れるのです。順番に見て参りましょう。劫濁とは時代の汚れです。疫病や飢饉、そして戦争など時代が汚れた状態を指します。見濁は見解の汚れです。人々の考えや思想が汚れた状態を指します。次の煩悩濁は煩悩による悪徳がはびこる状態を指します。衆生濁とは、衆生つまり人々のあり方そのものが汚れた状態を指します。そして最後に命濁は命の尊さが見失われ、軽いものとして受け止めてしまう状態を指します。以前は、短命になっていくと理解されていましたが、命の尊さや重さが忘れられ、自他ともに命を大切にしない状態を言います。親鸞聖人がおいでになった800年前の世の中も末法が叫ばれ、世の中が悪くなっておりましたが、こうして五濁を取り上げてみると今現在私達が住む世界そのもののような気もして参ります。先日、蓮の花の話をしましたが、そんな泥田の中で生活しているのが私たちです。そんな中でも泥田に染まらずに、心に蓮の花を咲かせたいものです。

それでは、今日も手を合わせることから1日を始めましょう。

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